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2022.11.09
【天上 波】

自分の命が脅かされた時に、私は他人の命を犠牲にできるか。
そんな物思いにふける11月の夜。

君は元気?
私は相変わらずMの血涙を啜って生きているわ。

でもね、最近の私は優しすぎる、と自分で感じているの。まぁ、馴染みのMにはいつも通り圧が強いですと言われるけどね。

…改めて考える。
自分は真っ当な人間だと思い違いをしている人間らしき肉塊が、泣き叫びながら狂っていく様子をみるのが堪らなく好き。うん、私狂ってるの。

もっと、もっと…他人に迷惑をかけながら生きたい。
横断歩道にMを並べて、その肉を踏みながら向こう岸に渡りたい。
…そんな妄想をしながら、あーぁ、自分はまだまだぬるいな。と舌打ちをして、握り拳をコートのポケットに隠しながら今日も五反田の青信号を渡る。

親愛なるお前へ
たとえお前が生物全てに嫌われる人格であろうと、私は気にしない。
大切なことは、私にとって吉か凶か。

さて、そろそろ慌ただしい年末がくるわね。
忙しい日々に虚しさを感じたら…私を思い出しなさい。
なんてことない日常が幸せ「だった」と実感させてあげる。

ね?うふふ

天上 波

 

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