2026.02.05
【中条 葵】
皆様、ごきげんよう。
葵です。
重たい扉を開けると、そこには怯えた子犬のような貴方がいる。
私は何も言わず、ただ静かに視線を送るだけ。
けれど貴方は目を逸らしたまま、落ち着かない様子ね。
ふふ、そんなに挙動不審にならなくてもいいのに。
ほんの少し、身体に触れただけで息が乱れるの?
これから先のことを思えば、その反応は少し早すぎるわ。
その身体で、どこまで耐えられるのかしら。
この部屋の扉が重たくて、本当に良かったわね。
それでも、貴方の声は少しだけ素直すぎるから。
静かにする術を、こちらで用意してあげる。
さっきまでの緊張で強ばったお顔は、どこに行ったの?
不思議ね。
頭が真っ白になった後の貴方は、とても穏やかな顔で、よくお話しなさる。
そしてようやく、私の目をきちんと見つめてくれる。
だから私は、急がせることよりも、
ゆっくりと心をほどいていく時間が好きなのかもしれないわ。
穏やかな貴方と、こうして目を合わせて言葉を交わせることが出来るから。
私は快楽責めが好き。







