2025.07.31
【中条 葵】
ワインが好き。
赤、白、泡…たった3種類に分けられるけれど、
本当はそんな単純なものじゃない。
品種、産地、気候、そして育った時間。
すべてがその味わいに宿って、
同じ名前でも、まったく別の顔を見せる。
まるで、人間みたいでしょ?
好きが高じて、資格まで取ってしまったの。
知れば知るほど奥深くて、抜け出せない世界。
……ちょっと、SMと似ている。
性癖も、その人の“性格”や“本性”が滲み出るもの。
誰かと似ているようで、絶対に同じものはない。
だから私は、惹かれるの。
複雑で、繊細で、刺激的なものに。
気づいたら、女王様になってた。
“好き”という気持ちを極め続けたら、
変態になってたの。
でもそれが私。
ねぇ、
今夜は私に酔ってみない?
飲み干せるなら……その一滴まで、可愛がってあげるわ。