2026.02.13
【中条 葵】
皆様、ごきげんよう。
葵です。
家に帰ってきて、ヒールを脱ぎ、髪をほどく。
その瞬間から、私だけの儀式が始まるの。
今日もよく頑張ったわね。
誰よりも近くで私を労うのは、私自身。
甘くて、少し苦い。
誰にも邪魔させない、秘密の時間。
どれだけ嫌なことがあっても、
心がささくれていても、
そのひと時さえあれば、
私の身体はとろける。
ええ、もう中毒よ。
何度もやめようと思ったわ。
でもね、抗う理由が見つからないの。
私を唯一静かに支配する
その滑らかな存在。
「チョコレート」
この季節は特別。
宝石のように並ぶ甘美な子たちを、
自分のためにお迎えしに行くの。
可愛らしいもの。
妖艶なもの。
凛としてカッコいいもの。
まるで、選ばれるのを待つ子猫のように
ショーケースの中で息を潜めているのよ。
世間では…
殿方へ想いを伝える季節らしいけれど…
私はね、この時期は自分自身に“ご褒美”をあげる時期なの。
さて。
貴方は、私からのご褒美…何がいい?
私は自分自身にも与え、貴方にも与える事が出来る貴方の「女王様」よ。
骨の髄まで蕩けたい?
それとも…







